大手出版社が出資し電子書籍市場拡大に向けて本腰を入れた。
新しい会社の名前はPubridge(パブリッジ)。
20億の資本金でどこまで電子書籍化を促進してくれるのか期待してます。
世界的にみても電子書籍「後進国」なニッポンですがその理由は、日本の出版業界が自由でオープンな市場ではないということだと個人的には考えてます。
現在の国内電子書籍市場の実態は以下の記事が参考になると思います。
要約すると書籍市場の1割が電子書籍だが大半はガラケー用のエロ本ということ。
インプレスR&D(東京・千代田)が昨年7月にまとめた調査によると、国内の電子書籍市場は2010年度、前年度比13.2%増の約650億円だった(電子雑誌は約6億円)。11年度は約700億円、12年度は約800億円になると予測している。国内書籍市場、約8200億円の1割に迫ろうという規模だ。が、その中身は米国で生まれた「新たな市場」とは異なる。
国内の電子書籍市場は、もともと存在していた携帯電話向けの一般コミック、あるいは女性向けのアダルトコミック(「ボーイズラブ」と呼ばれるジャンル)が依然として大半を占める。インプレスR&Dによると、10年度は電子書籍市場全体の88%が「ケータイ向け」。電子書籍端末やタブレット端末など「新たなプラットフォーム向け」はわずか3.7%にすぎず、11年度も比率は大きく変わらない。
一方、米国ではキンドルやiPadなどの新たなプラットフォームが新市場を切り開いた。米国出版社協会(AAP)などが昨年8月にまとめた統計によると、米国における一般向けの電子書籍の販売額は10年、8億7800万ドルとなり、一般向け書籍市場全体の構成比は、08年の0.5%から6.4%まで急拡大した。
教科書や学術書も含めると電子書籍の販売額は16億2000万ドルまで増える。これは約2000社の出版社の売り上げを合算したもので、小売価格ベースでは20億ドルを軽く超える規模だ。11年の成長率も目覚ましく、1月~10月、大手17社の電子書籍売り上げは前年同期比で131%増となり、売上高全体の約2割を占めるまでに成長している。
この実態と理想のギャップをどうやって埋めていくのかがPubridge(パブリッジ)の最初のミッションだと思います。
個人的には再販制度をぶち壊して消費者が納得出来る価格で売れ筋タイトルを大量投下して欲しいと切に願うのである。